ニュースリリース
闯贵贰スチール株式会社
スズキ「スイフト」の自动车部品製造に当社独自の超高張力鋼板成形技術が採用
~プレスしわ対策『流入制御工法』?寸法精度変动対策
『ストレスリバース®工法』~
当社が开発した『流入制御工法』と『ストレスリバース®工法』が、スズキ株式会社の「スイフト」のメンバーフロントバンパーの3部品において、980~1180惭笔补级の超高张力钢板のプレスしわ対策および寸法精度変动対策技术として採用されました(図1)。
当社は、颁翱2排出量削减や燃费向上を目的とした车体軽量化ニーズの高まりを踏まえ、超高张力钢板をお客様に提供してきました。一般的に钢板を湾曲した部品形状にプレス成形する场合において、成形途中に湾曲部に発生する「プレスしわ」と成形后に元の形に復元する「スプリングバック」と呼ばれる现象への対処が必要になります。
超高张力钢板は车体軽量化に大きく贡献する素材であるものの、钢板の板厚が薄く强度が高いほど、プレスしわが発生しやすくなります。プレスしわが発生すると、金型が损伤する、目标形状と异なる形状になる、といった课题が生じるため、超高张力钢板适用拡大の阻害要因になっていました。そのため、お客様においては超高张力钢板であってもプレスしわを抑制する成形工法に関する强いニーズがあり、それにこたえるため当社は『流入制御工法』を开発しました。今回採用された『流入制御工法』は、プレスしわの中でも特にプレス部周囲のフランジに発生するしわを低减させることを特徴とする技术です。一般的にフランジしわはプレス成形时に材料の流入を低减(最适化)することにより抑制できることから、プレス成形时の流入量を多工程で最适化することでフランジしわの低减を実现しました。
寸法精度変动対策として採用された『ストレスリバース®工法』は、超高张力钢板の材料强度の上昇に伴って増加するスプリングバック量の変化(寸法精度変动)を抑制する成形工法です。超高张力钢板は通常の钢板に比べ、成形时のスプリングバックと材料量产时の强度の変动幅が大きい倾向があります。そのため、スプリングバック后に正しい部品形状となるように金型形状をより精密に设计する必要があり、事前の金型製作には多大な时间やコストがかかっていました。また、强度の変动幅のある材料を同じ金型で成形した场合、寸法精度の変动により部品公差から外れる恐れが生じます。当社の开発した『ストレスリバース®工法』は、バウシンガー効果とよばれる変形の方向を逆にした直后の変形応力は小さくなるという钢板特性を活用し、寸法精度変动を抑制する技术です。本工法适用により、材料强度が変动した场合でもお客様におけるプレス部品の安定生产に贡献します。
今回の対象部品であるメンバーフロントバンパーは、冈本プレス工业株式会社(本社:静冈県、以下、「冈本プレス工业」)が量产を実施しており、当社と冈本プレス工业の共同开発により『流入制御工法』と『ストレスリバース®工法』の量产金型への适用を実现しました。
当社は、素材提供だけでなく、お客様の製品開発?商品性能向上を可能にするソリューションを提供するため、自动车の開発初期段階からお客様と協力し合うEVI活動(Early Vendor Involvement)を積極的に展開しています。『流入制御工法』や『ストレスリバース®工法』をはじめとした様々な利用技術を開発し、自动车用鋼板における独自の利用技術を『JESOLVA®』(JFE Excellent SOLution for Vehicle Application)として体系化し総合的なソリューションを提案しています。今後も自动车部品の超高張力鋼板の適用拡大に貢献し、車体性能向上や軽量化を実現することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
【図1】メンバーフロントバンパー(『流入制御工法』と『ストレスリバース®工法』採用部品)
引用写真
(出典:「スズキ株式会社贬笔」
)
※赤枠は闯贵贰スチール株式会社にて追記
【図2】スズキ「スイフト」
引用写真
(出典:「スズキ株式会社贬笔」
)
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