ニュースリリース
闯贵贰スチール株式会社
日本製鉄株式会社
五洋建设株式会社
东亜建设工业株式会社
日本海工株式会社
环境にやさしい鉄钢スラグ活用材料「カルシア改质土」の
新工法の技术评価証を取得
~「バッチ式原位置混合工法」により用途を拡大~
闯贵贰スチール株式会社(本社:東京都千代田区、社長:北野嘉久)、日本製鉄株式会社(本社:東京都千代田区、社長:橋本英二)、五洋建设株式会社(本社:東京都文京区、社長:清水琢三)、东亜建设工业株式会社(本社:東京都新宿区、社長:早川毅)、および日本海工株式会社(本社:神戸市中央区、社長:山下聖一郎)の5社は、軟弱な海底地盤の表層改良を可能とする「カルシア改質土のバッチ式原位置混合工法」の共同開発を進めてまいりました。このたび、2022年7月~8月に実施した実海域での施工試験(図1)で得られたデータをもとに、一般財団法人 沿岸技術研究センターの?港湾関連民間技術の確認審査?評価事業(※1)?による厳正な審査の結果、評価証(第22006号)を7月4日に取得いたしました(図2)。
カルシア改质土は、软弱な浚渫土(※2)に製钢スラグを原料としたカルシア改质材(※3)を混合することにより、物理的?化学的性状を改质したものです(図3)。强度が発现して固化する、施工时の海域环境への影响(浊り)を抑制するなどの特性を有しており、浚渫土を処分することなく有効活用できます。埋立て材のほか、海域环境修復のための浅场?干潟?藻场などの造成材としても适用可能であり、ブルーカーボン生态系(※4)の创出に贡献する材料です。
现行の工法は、バージ船(※5)や土槽内であらかじめ製造したカルシア改质土を所定の施工エリアへ运搬して、海中投入する事前混合処理が主流です。これに対し、今回开発した「バッチ式原位置混合工法」は、既存の海上地盘改良工法であるサンドコンパクションパイル工法(※6)の専用船に取り付けた密闭式バケット(図4)を用いて、バケット内で粘土とカルシア改质材を混合し、その场(原位置)において软弱な海底地盘の表层をカルシア改质土に改良する工法です(図5)。一连の施工を海底近傍で実施することから、今回の审査においては、周辺海域の水质への悪影响が生じない工法としても评価されました。
本工法の开発により、浅场?干潟の造成に必要な土留め潜堤の筑造(図6)、航路内への土砂流入防止堤の筑造(図7)、岸壁?防波堤周辺の洗掘(※7)防止対策などへのカルシア改质土の用途拡大が考えられます。本工法の実事业化を进め、カルシア改质土の普及拡大を推进していきます。
今后とも、环境に优しい製品?工法の开発に注力することで、持続可能な社会の実现に贡献してまいります。
【カルシア改质土のバッチ式原位置混合工法の特长】
●海底地盘の表层2.5尘をカルシア改质土に改良することが可能
- 従来工法(陆上や船上で製造したカルシア改质土を海中投入する)とは异なる用途に适用できるため、カルシア改质土の用途を拡大できる
●施工工程の简略化が可能
- 原位置(海底)で一连の工程を実施するため、泥土やカルシア改质土の运搬を必要としない
●施工时における海域环境(浊り)への影响が非常に小さい
- 密闭式バケット内でカルシア改质材と混合するため、粘土撹拌による海の浊りが発生しない
- カルシア改质土はもともと浊りが発生しにくい材料であるが、本工法では海底近傍でカルシア改质土を排出するため、海中投入に比べて改质土の落下高さが小さくなり、浊り発生を更に抑制できる
●カルシア改质土の品质向上に贡献
- バケットでの地盘の掘削时に余分な水分が含まれないため、强度?品质の向上が期待できる
- バケット内に取り込んだ粘土量とカルシア改质材の混合量をリアルタイムで管理できるため、カルシア改质材の混合率を安定制御することが対応可能
●大水深の施工が可能
【审査により确认?评価された内容】
●本工法には、现行の工法と同様のカルシア改质土の配合设计方法を适用可能
●本工法は、地盘の表层2.5尘をカルシア改质土に改良することが可能
●本工法の施工による周辺海域の水质への悪影响は生じない
※1 依頼者の申请に基づき、各分野の専门家で构成される第叁者机関で客観的?中立的な立场から申请された技术内容を确认?评価する制度
※2 港湾工事などで海底の掘削时に発生する水分や粘土分が多い泥土
※3 鉄钢製造の副产物として生成される転炉系製钢スラグを、成分管理?粒度调整した材料
※4 ブルーカーボンを隔离?贮留する海洋植物等の海洋生态系は「ブルーカーボン生态系」と呼ばれ、カーボンニュートラルの実现に寄与するものとして注目されています
※5 河川?运河や港湾内で重い货物を积んで航行するために作られている平底の船舶
※6 强固に缔固めた砂杭を地中に造成して地盘を改良する工法
※7 水流や波浪により、构造物のある水底などの泥や土が流されて削れること
【図1】バッチ式原位置混合工法の実海域での施工试験
【図2】评価証
【図3】カルシア改质土の外観
【図4】バッチ式原位置混合工法の施工船
【図5】バッチ式原位置混合工法の施工の流れ
【図6】バッチ式原位置混合工法の适用例 ①:浅场?干潟の土留め潜堤
【図7】バッチ式原位置混合工法の适用例 ②:航路内への土砂流入防止堤
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日本製鉄(株) | 総务部広报センター | TEL 03 (6867) 2977 |
五洋建设(株) | コーポレート?コミュニケーション部広报グループ | |
TEL 03 (3817) 7550 | ||
东亜建设工业(株) | 経営企画部広报室 | TEL 03 (6757) 3821 |
日本海工(株) | 事务部総务グループ | TEL 078 (391) 1792 |