ニュースリリース
株式会社大林组
闯贵贰スチール株式会社
ジェコス株式会社
香川県庁舎东馆耐震改修工事に「闯-奥础尝尝®Ⅱ工法」を初适用
~従来工法では施工困难な狭あいスペースで地下壁を构筑~
株式会社大林组(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)、闯贵贰スチール株式会社(本社:東京都千代田区、社長:北野嘉久)、ジェコス株式会社(本社:東京都中央区、社長:馬越学)の3社は、共同開発した、仮設の土留め用鋼矢板を利用して薄い部材厚で高剛性?高耐力の本設地下壁を構築する「J-WALL®Ⅱ工法」を香川県庁舎东馆耐震改修工事(発注者:香川県、工事监理:株式会社松田平田设计、竣工:2019年12月予定)に初适用しました。
近年の震灾による深刻な被害をきっかけに、特に都市部では既设构造物の耐震改修工事が増加倾向にあります。耐震改修工事では建物と地盘との间に免震装置を追加するなどの地下工事を伴うことがありますが、供用中の道路、隣地境界や构造物などに隣接した极端に狭あいな场所に地下壁を构筑する场合には、従来の工法では施工できないことから大掛かりな设计変更を余仪なくされるケースがありました。 现在施工中の香川県庁舎东馆耐震改修工事では、地中に地下ピットを设けて建物下部に免震装置を装备する免震レトロフィット工法を採用しています(図1)。受注段阶では、地下ピット外周の土留め壁として仮设の钢矢板を设けた后に新设の地下壁を构筑し、その后仮设钢矢板を撤去する従来工法で计画されていましたが、地下壁が隣地境界线と接しているうえ、设置スペースがわずか600尘尘程度しかない部分があるため、本工事では「闯-奥础尝尝®Ⅱ工法」を採用し、狭あいな场所での地下壁の构筑を実现しました。
本工事での「闯-奥础尝尝®Ⅱ工法」适用の特长は以下のとおりです。
1 狭あいな场所で地下壁を构筑 鋼矢板に鉄筋コンクリートとの定着用のCT形钢および定着用鉄筋をあらかじめ取り付けた「ビートルパイル®」を仮设の土留め壁として利用し、掘削后に鉄筋コンクリートと一体化させることで本设の地下壁とする本工法を採用し、壁厚550㎜の地下壁を施工しました(図2、3)。また、部分的に2阶バルコニーにより上部に制限を受ける场所がありましたが、ビートルパイル®を3分割し、溶接による継手を设けることで问题なく施工できました。
2 低騒音?低振动の油圧圧入机で施工可能 供用中の庁舎や隣接する建物の利用者への影响を最小限に留めるため、低騒音?低振动の油圧圧入机によりビートルパイル®を圧入しました。ビートルパイル®にはCT形钢などの突起物が付属しますが、圧入時の施工精度や施工スピードは、通常の鋼矢板で施工した場合と同等であることを確認しました。
3 地下壁の施工を効率化 ビートルパイル®が鉄筋の机能を代替するため、地下壁の配筋量は従来の工法と比较して半减します。その结果、配筋作业に要する时间を50%に短缩するとともに、従来工法と比べて壁厚を薄くできるため、壁に必要なコンクリート量も60%~80%まで削减しました。 また、ビートルパイル®を地盘侧一面に配することで、高い止水性も确认できました。
今回の施工を通じて得られた知见を本工法の设计方法や施工方法に反映し、より适切な利用につなげていきます。今后、さらにニーズが増加すると思われる都市部の难しい条件下での开削工事、特に、狭あい地での立体交差(図4)や掘割道路、ビルや地下駅の改良工事におけるエレベーターシャフト、地下通路などにも本工法を适用し、社会インフラ整备を通じて社会贡献に努めてまいります。
図1 香川県庁舎東館耐震改修工事のイメージ
写真1 隣地との近接状況 |
写真2 地下壁施工状況 |
図2 ビートルパイル® |
図3 地下壁の構造断面 |
図4 立体交差への適用イメージ図
闯贵贰スチール(株)
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