ニュースリリース
闯贵贰スチール株式会社
「1.5ギガパスカル級自动车用冷延鋼板」で平成29年度省エネ大賞を受賞
~製品?ビジネスモデル部门で初受赏~
当社はこのたび、「省エネと衝突性能を両立させた1.5ギガパスカル級自动车用冷延鋼板」の功績により、「平成29年度省エネ大賞 製品?ビジネスモデル部門」(主催:一般財団法人 省エネルギーセンター、後援:経済産業省)の「資源エネルギー庁長官賞」を受賞し、2月14日に東京ビッグサイト(東京?江東区)にて表彰式が行われました。
「省エネ大赏」は、事业者や事业场等において実施した、他者の模范となる优れた省エネへの取り组みや、省エネルギー性に优れた製品并びにビジネスモデルを表彰するもので、日本全体の省エネ意识の拡大、省エネ製品の普及などによる、省エネ型社会の构筑に寄与することを目的としています。うち「製品?ビジネスモデル部门」は、日本の产业、业务、运输各部门において、国内で购入可能な优れた省エネルギー性を有する製品(要素製品及び资材?部品などを含む)、および省エネルギー波及効果の高いビジネスモデルなどを表彰する制度です。
1.受赏件名:
「省エネと衝突性能を両立させた1.5ギガパスカル級自动车用冷延鋼板」
2.受赏理由:
鉄鋼製造?輸送?プレス加工?自动车走行の各工程で、大きな省エネ効果が得られたことが高く評価されたため。
3.受赏概要:
当社は、西日本製鉄所(福山地区)にある独自の奥蚕方式(※)连続焼钝プロセス(闯贵贰-颁础尝)を活用し、冷间加工用の钢板としては世界最高强度の1470惭笔补级冷延ハイテンを2014年に量产开始しました。奥蚕方式の极めて高い冷却速度(1000℃/秒以上)を利用して高强度化し、遅れ破壊の原因となる合金の添加を极限まで低减することで、1470惭笔补级の高强度と优れた耐遅れ破壊特性を両立させています。
1470MPa級冷延ハイテンは、従来の980MPa級ハイテンに対し、2倍の降伏強度を有しており、優れた衝突性能を維持して大きな部品軽量化効果が得られます。同一の部品性能を従来よりも2割少ない素材の量で実現でき、鋼材製造?輸送?自动车走行の各工程で省エネに貢献します。また、室温でのプレス加工が可能であり、熱間成形工法で必要だった加熱工程を省略することで、生産性向上?省エネに貢献します。
(※)WQ方式:水焼入れ。Water Quenchの略。
【写真1】(左から)スチール研究所长 曽谷保博、スチール研究所薄板研究部长 船川义正、主任部员 小野义彦、薄板セクター部 主任部员 冈田和久、スチール研究所薄板研究部 吉冈真平
【写真2】受賞した「1.5ギガパスカル級自动车用冷延鋼板」のモデル部品成形例