茄子视频

PC版

MENU

ニュースリリース


闯贵贰スチール株式会社

LNG船用TMCP型中厚YP460級厚钢板を開発、世界初適用

当社は、川崎重工業株式会社(東京本社:東京都港区、社長:村山滋、以下「川重」)と共同で、液化天然ガス(LNG)運搬船用として中厚(板厚50mm以下)の降伏応力(YP)460MPa級の高強度厚钢板をTMCP(*1)製造にて開発?実用化し、MOSS型(*2)LNG船(LNG積載量:164,700m3)の船侧外板に世界で初めて适用しました。

尝狈骋の需要は今后中国を中心としたアジアが牵引すると见られており、一方供给元としてはシェールガス革命により増产整备が进んでいる米国が特に注目されています。
LNG輸出基地計画の多い米国東岸からアジアへのLNG輸送は、2016年に拡張工事が完了する予定のパナマ運河を通行することで運行日数を大幅に短縮できます。この拡張後のパナマ運河を通峡可能なMOSS型の最大船型の設計において、高強度化、軽量化につながる厚钢板のニーズが高まっていました。

今回開発した鋼板は、従来のLNG船に使用されている降伏応力355MPa級もしくは390MPa級鋼板に比べて、降伏強さがおよそ15~30%高い厚钢板です。最大船型の設計を可能とする船体強度の向上に寄与するとともに、船体軽量化による輸送エネルギーの低減を実現します。また、造船所での建造効率を向上させるために必要な、各種大入熱溶接施工(*3)にも対応しています。

开発にあたっては、特に溶接部分の强度と靭性の両立が课题となりました。大入热溶接では、溶接热により影响を受ける钢板部分に软化部が形成されます。当社は、世界最高速の冷却速度を有する高精度水冷装置『Super-OLAC®(On-Line Accelerated Cooling)』および熱影響部の靱性劣化を抑制する『JFE EWEL®』技术により、溶接热影响部の组织を最适に制御することで、溶接部分の强度と靭性の両立を达成しています。

今回開発した厚钢板は、川重坂出工場にて建造され2016年に就航予定の、164,700型LNG船に適用されました。中厚のTMCP型YP460MPa級高強度厚钢板がLNG船に適用されたのは世界初です。

当社は今后とも、高机能?高品质な钢材の供给を通じて、船舶のさらなる経済性、安全性、信頼性向上に努めるとともに、地球环境の保全に贡献し、お客様や社会の多様なニーズに积极的に応えてまいります。

(*1)罢惭颁笔 Thermo-Mechanical Control Process(熱加工制御)。
  制御圧延、加速冷却を駆使してオンライン製造で钢材の强度や靭性を向上させる技术。
(*2)惭翱厂厂型 球形独立型タンクを円筒形の支持构造(スカート)で固定する方式。
(*3)大入热溶接 一般的な小入热多层盛溶接に比较して、一度の溶接で投入される热量が大きく高能率な溶接方法。サブマージアーク溶接やエレクトロガスアーク溶接など。
 

【写真】高強度厚钢板が適用された、MOSS型LNG船

【写真】高強度厚钢板が適用された、MOSS型LNG船

※写真提供:川崎重工业株式会社

 
本件に関するお问い合わせは、下記にお願い致します。
JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

ニュースリリース一覧へ戻る